注文住宅を建てる際に起こりやすいトラブルとその回避方法について解説!

公開日:2022/09/02  

注文住宅

注文住宅の建築を依頼するのは、高額な買い物ということもあり大きな決心ですよね。せっかくなら、居住する人の希望を最大限に取り入れたいところですが、反面、建築の際のトラブルは、回避したいものです。ここでは、注文住宅を建てる際に起こりやすいトラブルと、その回避方法について解説します。

注文住宅を建てる際に起こりやすいトラブル

一言にトラブルといっても、多種多様です。ここからとくによくあるトラブルの例をいくつかご紹介します。

工期の遅れ

着工から引き渡しまで、一般的に工期の平均は4か月程度と言われています。基本的には、注文時に交わされる、契約書記載の期日通りに建築作業が終了することになります。もちろん、天候や災害によって、工期が遅れることもありますが、このようなトラブルを差し引いても、作業の進みが遅いようなら、一度確認をしてみることが必要でしょう。

仕上がりに図面や打ち合わせ時の内容と違う部分がある

本来、施工業者が、施主の合意なく施工内容を変更することはありません。しかし、図面や打ち合わせの内容と、仕上がりとに異なる部分があるというトラブルが、ごく稀に発生しているようです。独断で施工内容を変更してしまうような業者を選ばないようにすることはもちろん重要です。

ただし、たとえば、棚の位置や色といった細かい部分程度であれば、打ち合わせの場で合意を得たうえで、多少の設計変更をすることは、ままあることだそうですので覚えておきましょう。口頭のみで決定したことはトラブルになりがちです。必ず図面等形に残しておきましょう。

また、理想のイメージをディテールまで、口頭で伝えるのは困難で、図面を見ても素人には仕上がりの想像ができないこともあります。このため、施工業者とのイメージの相違が起きてしまうこともあります。

施工ミス、設備の不具合

住宅完成後、不具合や施工ミスを発見することもあります。水回り工事の不備から、小さなキズ、汚れなどの細かい点まで、引っ越し以前に確認が必要です。

施工中の近隣トラブル

建築作業中は、工事車両などが土地に出入りし、騒音やホコリなどが、発生することもあります。道路上で作業せざるをえないこともあるかもしれません。行政への届出と同時に、事前に近隣住民の方への配慮は必須です。

金銭面のトラブル

注文住宅は、建売住宅とは異なり、初めから値段が設定されているわけではありません。そのため、こだわりすぎて高額になる、価格交渉の末品質を下げてしまう、追加の工事によって、かえって高額になってしまうなど、金銭面でのトラブルも発生しがちです。

また、費用のなかには、現金での支払いに限られるものもありますので注意しましょう。

注文住宅のトラブルを防ぐための対策

次は未然にトラブルを防ぐための対策についてみていきましょう。

十分に担当者とのコミュニケーションをとる

担当者とは、十分な話し合いの機会を持ちましょう。これによって、仕上がりとイメージとの乖離を防ぐことができます。理想のイメージの写真を見せる、絵を描いて説明する、なども有効な手段です。

事前に近隣への挨拶をおこなう

近隣住民の方とのトラブルを避けるため、着工前に挨拶に出向いて、自己紹介に加え工期などを伝えておきましょう。何度訪問しても留守の場合は、挨拶の内容をしたためた手紙を残しておくと良いです。将来的にご近所さんになる方々ですので、あらかじめ挨拶を済ませることで、居住開始後もスムーズになります。

内覧時のチェックは入念に行う

注文住宅の場合、引渡し前に内覧会を行うことも多いです。このとき、細かい点まで入念に確認を行いましょう。カメラを持参し、写真として気になる部分を残しておくのが、おすすめです。疑問があれば、すぐに施工業者に確認を行いましょう。

追加工事の前には必ず見積もりを取り、料金の一括先払いは避ける

住宅は高額です。もし料金を一括先払いすると、たとえば万が一、施工業者が倒産した場合など返金が難しくなることも考えられます。ですから、手数料、手付金など必要なタイミングで支払うようにしましょう。

また、追加工事が必要な場合は、工事の前に必ず見積もりを取るようにします。施主がきちんと納得してから、工程を先に進めることが重要です。

万が一、トラブルが起こってしまった際の対処法

もし万が一、トラブルが起こってしまった場合の対処法もご紹介します。

住宅瑕疵担保責任保険を確認

住宅瑕疵担保責任保険は、法律で義務付けられている保険です。これは、引き渡した住宅の雨漏りおよび、住宅の基本構造部分に問題が発生した場合、それが引き渡しから10年の間であれば、施工業者は無償で修復を行わなければならないというもの。

適用範囲内のトラブルであれば、この保険を適用することで問題を解決できます。反面、適用範囲は限られているので注意しましょう。

第三者に相談する

トラブルの相談窓口はいろいろあります。国民生活センターや、法テラスといった公的機関、トラブルの内容が悪質な場合第三者検査機関に相談する手段もあります。

専門家に客観的な判断を仰ぐことで、見えてくることもあるでしょう。また、身近な人への相談は、安心感が得られるので、第三者機関への相談とは別のアプローチからお勧めできる方法です。

思い切って引っ越しする

どうにもならない場合は思い切って引っ越しましょう。今の住宅は売却する、貸し出す、などさまざまな手段が取れます。とくに築年数が浅ければ、高額で売却できることもありますよ。

まとめ

ここまで、注文住宅を建てる際に起こりやすいトラブルと、その回避方法についてみてきました。施主と施工業者との間の仕上がりイメージの違いによる問題や、金銭面で起こりうる問題など、事前に知っておくことで回避できるトラブルも多いですから、今後注文住宅の施工を検討されている方は、これをぜひ頭の片隅に置いていただいて、満足できるマイホーム建築を目指しましょう。

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