注文住宅に地下室は必要?具体的な設置メリットや注意点について解説!
注文住宅を建てる際に、自宅の地下に地下室を設置するか迷っている方はいませんか?地下室の設置にはどのようなメリットがあるのでしょうか。本記事では地下室を設置するメリット・デメリットについて詳しく紹介します。地下室の設置を迷っているという方は、ぜひ参考にしてください。
注文住宅に地下室を設置するメリット・デメリット
まずは、具体的なメリット・デメリットを紹介します。地下室の設置を迷っているという方は、ぜひ確認してください。地下室はメリットが多いですが、それだけではないため適当に設置を決めてしまうと想像と違ったなどのトラブルに発展してしまう可能性があります。
床面積を増やせる
メリットの1つ目は、単純に床面積を増やせることです。家を建てる際は、限られたスペースで家を建てるケースがほとんどですが、地下室を設置すれば単純に床面積を増やすことができます。家を建てる土地のサイズが変えられなくても、地下室を設置すれば床面積が増えるため、狭い土地を有効活用したいと考えている方に最適です。
防音性能に優れたお部屋が手に入る
メリットの2つ目は、防音性能に優れたお部屋が手に入ることです。地下室は、地上階のお部屋に比べて土の中に埋まっていることから防音性能に優れています。そのため、もしも映画鑑賞やカラオケ、ダンスといった大きな音が出る趣味を持っているのであれば、地下室を専用の趣味部屋として活用してもよいでしょう。
もしもの際の避難場所になる
メリットの3つ目は、もしもの際の避難場所になることです。地下室は地上階のお部屋と比べて地震に強いです。また、台風などの影響も受けにくいため、もしもの際の避難場所にできます。実際に海外では地下室をシェルターとして活用するケースも少なくないため、設置を迷っている方は検討してみましょう。
設置コストが高い
最大のデメリットは、コストが高いことです。地下室は地上階と比べて、お部屋を作る前に土地を掘る作業が発生するため、とにかく設置のコストが高いです。お家を立てる際に、コスパを重視しているのであれば、地下室を選んでしまうと後悔することになるかもしれません。
湿気に弱い
地下室の設置には、湿気に弱いというデメリットも存在しています。半地下タイプやドライエリアのあるタイプであれば、窓が設置できるため対策も難しくありませんが、全地下タイプの場合は専用の換気システムを導入するなどの対策が必要になってきます。何の対策もせずに地下室を設置すると、お部屋に絶えずカビが発生することになるので注意しましょう。
地下室の種類ごとの特徴
地下室には、部屋の全部が地下に埋まっている全地下タイプと、部屋の一部が地下に埋まっている半地下タイプ、地下室側面の地面を掘りスペースを設けるドライエリアタイプの3種類が存在しています。
そこでここでは、それぞれの種類の特徴を詳しく紹介します。まだ地下室を造るか迷っている段階で、地下室に関する知識を持っていないという方は、ぜひ参考にしてください。
全地下
全地下は、部屋全部が地下に存在するタイプの地下室のことです。地上に出ているお部屋と違い、防音性能・断熱性能に優れているという特徴があります。全地下は、お部屋がすべて埋まるくらい土地を掘る必要があるため、半地下よりも設置に費用が掛かります。
半地下
半地下タイプは、部屋の一部が地下に存在するタイプの地下室のことです。部屋のすべてが埋まっている場合は全地下になりますが、一部が埋まっていない場合は半地下になります。半地下の特徴は、全地下と比べて湿気対策がしやすいことと、窓を設置することで太陽光を取り込めることです。地下室ながらも周囲の地面を掘り下げることなく窓を設置できるため、比較的安く地下室を設置できます。
ドライエリア
ドライエリアは、地下室ながらも側面の地面を掘り下げることで地上階のような利用の仕方ができる地下室です。地下室の周りに掘り下げを設けることで、地下室ながらも窓から太陽光や風を取り込むことができます。地面を掘り下げて窓を設置する性質上、プライバシー性が高いことが魅力です。窓を開けていても室外からお部屋の様子がほとんど見られないため、人目を気にすることなく窓を開けたいと考えている方に最適です。
地下室の設置にかかる費用の目安
地下室を設置する際にかかる費用は、おおよそ800~1,000万円程度です。地上階を増設する際と比べて、土を掘り掘った土を処分する必要があるため、地下室の設置は割高となっています。コスパを重視するのであれば、無理に地下室を作ることはおすすめできません。なお、窓を設置するために周囲に掘りを設ける場合は、さらに追加で100万~200万ほどの費用が掛かります。
快適な地下室をつくるためには?
快適な地下室をつくるためには、湿気や雨への対策をあらかじめしっかりと考えておくことが重要です。地下室はとても湿気がたまりやすいため、少しでもメンテナンスを怠ると壁や床がかびてしまいます。設置を考える際は、必ず湿気と雨への対策を行い定期的なメンテナンスの負担を軽減できるようにしましょう。
まとめ
本記事では、注文住宅に地下室を設置するメリット・デメリットについて紹介しました。いかがだったでしょうか?地下室は多目的な用途に使用でき大変魅力的ですが、設置にはデメリットも存在しています。しっかりと下調べをして、設置してから後悔することのないようにしましょう。